目的

The Acetyl Salicylic Elimination Trial(ASET)試験は、ブラジルで行われた低リスクの安定冠動脈疾患患者(Stable-CAD)を対象に、エベロリムス溶出性プラチナクロムステントを最適留置後のアスピリンフリーのプラスグレル単剤療法で、ステント血栓症を含む主要な虚血性イベントが発生しなかったことが報告され、本治療法の実現可能性と安全性を実証しました。1

アジア人は、西洋人と比較して、出血リスクが比較的高く、虚血リスクが比較的低いことが報告されています。2、3 日本のCAD患者を対象としたいくつかの臨床試験においては、日本人向けに調整した低用量プラスグレルがPCI後の二次予防の標準治療として用いられてます。

エベロリムス溶出性プラチナクロムステントの最適留置が実現された患者において、低用量プラスグレル単剤療法によるアスピリンフリーの治療戦略は、選ばれた日本人患者の虚血性イベントを増加させることなくかつ出血の不必要なリスクを回避できる可能性があります。6

ASET-JAPAN研究の目的は、日本人において、エベロリムス溶出性プラチナクロムステントを留置後の低用量プラスグレルの抗血小板単剤療法の実現可能性と安全性を調査することです。